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理解を深めるために
様々な前置詞
A よく使われる前置詞
前置詞は、名詞・代名詞・形容詞・不定詞の前に置かれて文中の他の要素との関係(場所、時間、手段、理由など)を限定する語で、不変化である。1つの前置詞が様々な意味をもつ場合も多い。初級の段階で覚えておくと便利な前置詞を以下に挙げておく。
à ~に、~へ、~で
(場所)
例:Élise habite à Paris.
エリーズはパリに住む。
René arrive à la bibliothèque.
ルネは図書館へ行く。
(時間)
例:Elle part à 7 heures.
エリーズは7時に出発する。
(手段)
例:Il va à l’université à pied.
彼は大学に徒歩で行く。
(所有)
例:Ce livre est à René.
この本はルネのものだ。
de ~から
(場所)
例:René vient de Marseille.
ルネはマルセイユから来ている。
(時間)
例:Il travaille de 9 heures à 15 heures.
彼は9時から15時まで仕事をする。
en ~に、~へ、~で
(場所)
例:Élise habite en France.
エリーズはフランスに住む。
René part en Espagne.
ルネはスペインへ出発する。
(手段)
例:Elle va à l’université en train.
彼女は電車で大学に通う。
(時間)
例:Elle part en mai.
彼女は5月に出発する。
Il y a les JO en 2020.
2020年にオリンピックがある。
dans ~の中に、~の中へ、~後に
(場所)
例:La clé est dans le sac.
鍵はカバンの中にある。
Il entre dans la bibliothèque.
彼は図書館の中に入る。
(時間)
例:Il va finir ses devoirs dans une semaine.
彼は1週間後に宿題を終える予定である。
par ~を通って、~につき
(場所)
例:René entre par la porte principale.
ルネは正門から入る。
(配分)
例:René va à l’université quatre jours par semaine.
ルネは1週間につき4日大学に行く。
pour ~のために、~へむかって、~までに
(目的)
例:Élise achète un cadeau pour son frère.
エリーズは弟のためにプレゼントを買う。
René va à la bibliothèque pour préparer ses examens.
ルネは試験に準備をするために図書館に行く。
(方向)
例:René part pour Paris.
ルネはパリに向けて出発する。
(時間)
例:Élise doit faire ses devoirs pour la semaine prochaine.
エリーズは来週までに宿題をしなければならない。
avec ~と一緒に
例:René parle avec ses amis.
ルネは友達と話す。
Il mange du pain avec du fromage.
彼はパンをチーズと一緒に食べる。
chez ~の家に、~のところで
例:René va chez le dentiste.
ルネは歯医者に行く。
Élise rentre chez elle.
彼女は自宅に帰る。
*chezは前置詞deと一緒に用いられることも多い。
例:La poste est près de chez moi.
郵便局は私の家の近くにある。
B 場所と時間に関するその他の前置詞
場所にかかわる前置詞および表現
entre A et B (AとBの間に)
en face de(~の正面に)
près de(~の近くに)
loin de(~の遠くに)
au milieu de(~の真ん中に)
au centre de(~の中心に)
à gauche de(~の左に)
à droite de(~の右に)
à côté de(~の横に)
contre (~にはりついて、~によりかかって)
sur(~の上に)
sous(~の下に)
devant( 前に )
derrière(後ろに)
en face de(~の向かいに)
時間にかかわる前置詞および表現
avant(~の前に)
après(~の後に)
depuis(~以来)
il y a(~前に)
pendant(~の間に)
à partir de(~から)
jusqu’à(~まで)
C 方角を表す前置詞
東(l’est)西(l’ouest)南(le sud)北(le nord)を示す表現もよく用いる。
例えば、「フランスの北に」という表現はau nord de la France、「フランスの北部に」はdans le nord de la Franceとなる。「スペインはフランスの南西にあります」と言いたいときは、L’Espagne est au sud-ouest de la France.となるし、「ボルドーはフランスの南西部にあります」ならば、Bordeaux est dans le sud-ouest de la France.となる。
EXERCISE
ここで習った前置詞を使って日本語をフランス語に訳しなさい。
1. 名古屋は京都と東京の間にある。
2. 私の携帯電話はカバンの中にある。
3. 本は机の上にある。
4. 大学の近くに病院がある。
5. 私の大学は私の家から遠くにある。
6. 授業(le cours)の後に私は仕事をする。
7. 試験(les examens)の前に復習をする(réviser)。
8. これはあなたのためのプレゼントです。
9. 私は両親と一緒に住んでいます。
10. 私はフランスに行くためにフランス語を勉強しています。
近接未来に関する補足
A 近接未来の2人称を使った命令や依頼
近接未来は2人称で使われた場合に命令や依頼を表すこともある。
例:Tu vas réviser tes cours.
授業の復習をするんですよ。
Vous allez réviser vos cours.
授業の復習をしてください。
B 近接未来の否定文
近接未来を否定文にする場合には、 allerを活用させた部分のみをne ~ pasではさむ。
例:-Est-ce que tu vas sortir ?
出かけるつもりですか?
-Non, je ne vais pas sortir. Je vais rester à la maison.
いいえ、出かけません。家にいるつもりです。
C aller +動詞の不定詞が近接未来ではないときもある
「aller +動詞の不定詞」という形は、場合によっては近接未来形としてではなく、「~をしに行く」というaller本来の意味で用いられることもある。
例:Michel va chercher son fils à l’école tous les jours.
ミッシェルは毎日息子を学校に迎えに行く。