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理解を深めるために
複合過去に関する補足
A 倒置による疑問文
複合過去の疑問文の倒置形は、助動詞 avoir とêtreだけが主語人称代名詞との倒置の対象となる。
例:Avez-vous visité le Mont Saint-Michel?
あなたはモン・サン=ミシェルを訪ねましたか?
Êtes-vous allé en France?
あなたはフランスに行きましたか?
B 副詞の位置
複合過去形の動詞にdéjà「すでに」、beaucoup「たくさん」、bien「よく」などの副詞を用いる場合は、助動詞と過去分詞の間に置く。
例:Je suis déjà allé au Louvre.
私はすでにルーブル美術館に行ったことがある。
J’ai beaucoup mangé à midi.
私は昼にたくさん食べた。
J’ai bien compris.
私はよくわかりました。
C 直接目的補語と過去分詞の性数一致
直接目的補語が複合過去形の過去分詞の前に置かれる場合は、その直接目的補語と過去分詞が性数一致する。性数一致の仕方は形容詞の場合に準じる。(直接目的補語については第13課を参照。)
例:-Tu as vu Marie ?
マリーに会った ?
-Oui, j’ai vu Marie.
うん、マリーに会ったよ。
⇨直接目的補語Marieが過去分詞の後に来ているので性数一致はなし。
-Oui, je l’ai vue.
うん、彼女に会ったよ。
⇨直接目的補語Marieが代名詞laに置き換えられ過去分詞の後に来ているので性数一致が生じている。
関係代名詞で結ばれた文章においても、直接目的補語が複合過去の過去分詞の前に置かれている場合は、直接目的補語と過去分詞の性数一致が生じる。 (関係代名詞については第14課を参照。)
例:Tu peux me montrer les photos que tu as prises à Tahiti?
タヒチ島で撮った写真を見せてくれる?
D 代名動詞の複合過去における過去分詞の性数一致
代名動詞の複合過去における過去分詞は、正確に言えば、主語と性数一致するのではなく、再帰代名詞と性数一致をしている。
ゆえに、代名動詞の複合過去における過去分詞で性数一致がなされるのは、再帰代名詞が直接目的語の場合のみである。
例:Elle s’est réveillée.
彼女は目を覚ました。
Elle s’est lavée.
彼女は(自分自身の)体を洗った。
しかし、以下の例のように再帰代名詞とは別に直接目的語(下線部)が置かれる場合には、再帰代名詞seは間接目的語扱いとなり、過去分詞と再帰代名詞の性数一致は行われない。
例:Elle s’est lavé les mains.
彼女は手を洗った。
Elle s’est cassé la jambe.
彼女は足を折った。
Elle s’est acheté un pull.
彼女はセーターを手に入れた。
EXERCICE
( )内の動詞を、過去分詞の性数一致に注意しながら複合過去にしなさい。
1. Regarde les photos que je (prendre) !
2. Il a répondu aux questions que nous (poser).
3. Où sont les fromages que tu (acheter) ?
4. Tu dois tenir la promesse que tu (faire).
5. Je vous remercie pour les informations que vous me (donner).